- Produce
- Eri Shimamaki
- Creative Direction
- Light
- Art Direction, Design
- Taro Shimamaki
- Renovation
- Kazuya Matsuda (kitorepe)
- Recipe Development
- Tomoko Matsutake (fukakusa)
- Supervision, Coordination
- Roots and Partners
長崎県佐世保市江迎町の食堂「恢復食堂ŌTAYA」のブランディング。食堂リニューアルにあたりブランディングを担当させていただきました。
江迎町は江戸時代の参勤交代の際に平戸藩主が休泊する本陣が置かれ、古くから宿場町として栄えた交通の要所でした。ブランディングに際し、そうした歴史ある中継地点としての役割を継承し、現代に通用する価値としてアップデートすべく、食堂を訪れる人々の英気を養い、心身ともに回復させる「恢復」をコンセプトとすること、それに伴い「恢復食堂ŌTAYA」という店名に変更することを提案させていただきました。回の旧字である恢の字は、「心」を表すりっしんべん、様々なものを暖める「火」、「手」から構成されており、「かえる、もどる」「盛んにする」「ひろい、おおきい」という意味があります。旧字を用いることで、築100年余りの建物を改修した店舗や、宿場町としての佇まいを残す江迎地域の歴史や伝統を感じてもらうことを意図しています。また、江迎町には江戸時代から続く酒造りや、醤油、味噌、漬物等の発酵食品作りの伝統があります。「恢復食堂」というコンセプトを定めることで、メニューに疲労回復によい地域伝統の発酵食品を取り入れることや、サービスに宿場町として人を迎え入れてきたおもてなしの精神を生かすなど、店舗としての取り組み、スタンスを具体化しやすくしています。
コンセプトを世界観として体現させるための、ロゴ、暖簾、前掛け、リーフレット、ショップカード等、ツール一式のデザインも担当させていただきました。